

今度の日曜日はキリスト教の大事な行事、聖霊降臨祭、つまりペンテコステです。
マリア様と弟子達が祈っている時に聖霊が降りてきた出来事は、キリスト教において聖霊降臨(ペンテコステ)の出来事として知られています。これはイエスの復活後、弟子達に聖霊が力を与え、イエスの教えを広めるための準備を整えたとされるものです。聖霊降臨の出来事はマリア様と弟子達が祈る中で起こったことから祈りの大切さを示しています。
キリスト教では聖霊が鳩の姿で現れた(「聖霊が鳩のように目に見える姿でイエスの上に降って来た。」ルカ福音書3.22、「わたしは、霊が鳩のように天から降って、この方の上にとどまるのを見た。」ヨハネ福音書1.32)とされており、鳩は聖霊の象徴として用いられています。
また聖霊は炎のようなものとして(「そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。」使徒2.3)も現されています。
キリスト教での聖霊と、仏教での仏性は、それぞれ至高なる存在や自己超越への道を示す概念としての共通点を持ちます。
聖霊はキリスト教において、神の愛と力を人間界に伝える存在とされ、イエスを主と告白し、神の霊によつて導かれる者達を神の子とします。
仏性は仏教において、修行を促し、煩悩を断ち切り、自己超越へと導く力を与えてくれます。仏性は生きとし生けるものが、生まれながらにして仏になる可能性を持っていることを示し、誰もが内在しているということです。
このように聖霊と仏性は、それぞれ人間の霊的な成長や自己超越を促す存在として重要な役割を担っているという点で共通しています。